ドラムを始める話～そして・・・

あれは中学１年の時だったかな。福留さんが司会の「ビートルズ日本公演をもう一度」見たいな番組があってね。ビートルズのＬＰを聞きまくっていた頃だったのでタイムリーだったよ。動くビートルズをみた事無かったのでそれは楽しみだったな。
ビデオに録画しながら見たんだ。ビートルズ全員カッコ良かったんだけどリンゴスターのドラムに打ちのめされた。決して派手じゃないドラミングなんだけど凄かった。
それからドラムを買う迄の２年数ヶ月の間ずっと枕を叩き続けた。
中学３年になって受験勉強なんかそっちのけで枕を叩き、日曜日には御茶ノ水の楽器屋に行ってはドラムセットを眺める生活だった。
その時知り合ったのが「下倉楽器」の青柳さん。彼は中学生の僕に親切に色々教えてくれた。（今思えば商売だから当たり前か）値段も安くするし…なんて言ってくれてすっかりその気。
その頃世の中ではＹＭＯが人気で、その映像にまたまた打ちのめされた。
ドラムの高橋ユキヒロ氏はステージの真中でしかもフロントだったからね。ドラムは後ろ！って決まっていると思っていたからなおさらだった。リンゴとは違うリズムボックスのようなドラムを叩くユキヒロ氏にすっかりノボセてしまい白いＴＡＭＡのドラムセットを買っちゃうのであった…。これが後悔の始まり。下倉の並びのイシバシ楽器に２２万円でラディックのブラックオイスター（リンゴスターモデル）が売っていたんだ。だけど高いし、２タムだったから違う！って思って却下しちゃったんです。
すっかり青柳さんに騙されて（ホントは全然騙されてない）ＴＡＭＡのセットを買ってしまい白いセルロイド（ドラムのボディー部分）にブラックオイスター風の柄を手書きで書き込む始末。
そんな青柳さんは今も下倉楽器にいますし、今でもとても良くして頂いております。彼の家にも遊びに行ったりもしてますし。
そんな経緯を彼もすべて知っているので今では良き相談相手で、良き理解者です。
お店にバンドのＬＩＶＥのフライヤーを貼ってくれたりね。
おっと話がずれてきた…。

２年以上枕を叩き続けたので初めてドラムセットに座ったらその場で叩けたよ。（でも実際は全然叩けてないんだけどね）高校時代は全くと言って良いほどクラスの仲間と遊ぶ事は無く中学の時のメンバーでバンド活動に取り組んでいました。毎週月曜日（学校帰り）、土曜日（午後）、日曜日（一日中）はバンド活動日でした。（今思うと凄いな）

ドラムセットは結局ルーズビートを始めてから本物に買い換えました。
リンゴに似せるのには楽器なんかどうでも良いんです。ドラムの練習（ビートルズビートと呼ばれるもの）とドラム練習とは別のパフォーマンスの練習です。細かく言えませんが皆が感じるリンゴの動きをやる事でお客さんは喜んでくれます。エンターテイメントなので普段着はおろか、髪型を変えた普段の姿、ブルーアイを外した顔もお客様には見せられません。
みんなビートルズを見たくて来てくれるので自分を見せないように心がけています。
またまた話がずれてきたので、今日はこの辺で。

明日はスタジオリハーサルなのでブログ書けないので先に明日の分まで書いておきました。